LINEスタンプ英語版がリジェクト!各国語版で審査に通る登録方法を考えてみた(追記あり)
2020/01/20
昨日、審査中だったLINEスタンプ「中二カノジョ」英語版のリジェクトが通知されました。
先月下旬からネットのスタンパー達の間で話題になっていたので、多少予感はしていたのですが、不安が的中しました……orz
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「中二カノジョ」英語版がリジェクトされた! その理由は?
前もって説明しますと、LINE Creators Marketの登録画面での、この英語版スタンプの販売エリア指定は「販売可能な全てのエリア」でした。
以下、LINEから頂いたリジェクト理由のメッセージを一部引用します。
対象:スタンプ全体
1.11. 既にスタンプショップで販売されているスタンプの複製
同一スタンプ(言語違い)の販売は、審査ガイドラインに該当いたします。
販売国から日本を削除のうえ、再度リクエストをお願いいたします。
この各国語版リジェクトの件、上述したように8月28日頃からTwitterなどで話題になってました。その時期にLINEの審査ガイドラインの適用が厳格になったようです。
つまり同じものが含まれるスタンプを既に販売されている地域と重複したエリア設定で登録すると、審査ガイドラインに違反するそうです。
「文字あり版」と「文字なし版」を分けて制作して登録した場合も同様の理由でリジェクトされらしいです。
とにかく、バージョン違いのスタンプが同一エリアで販売されると、重複と見なされてリジェクトされるのです。
エリアを細かく指定したくとも、現在13カ国のみ14カ国のみの対応となっています。
(オーストラリア・ブラジル・カナダ・フランス・ドイツ・インドネシア・日本・スペイン・台湾・タイ・英国・アメリカ・韓国)
※10/23追記 販売エリアに韓国が追加されました。
審査ガイドラインに困惑するスタンパーたち
こんどは販売中のスタンプの販売国を絞れという指令が次々と。各国語版をつくるほど逆に商圏が狭まっていく… #LINE #クリエイターズスタンプ pic.twitter.com/8BRTndVLqn
— Tanaka Hokusya (@hokusya) 2014, 8月 28
RT これ、現在1つのスタンプにつき日本語・英語・文字なしの3バージョンを同時申請してる僕としてはメチャクチャ気になるところ……っていうか絶対に僕のもこれで引っかかるだろうなー。海外在住の日本人や日本在住の外国人とかどうするのかしらん
— 矧坂甚太郎 (@HagisakaJ) 2014, 8月 28
他にもたくさんありました。
留学生や日本で働いている外国人が、母国の家族や友人とLINEで連絡を取るケースというのは、十分に考えられますね。
そして、こんな動きも。
[LINE]スタンプの各国語版・方言版・文字なし版などの販売国限定についての改善要望|hokusya|note(ノート) https://t.co/7FP1A4h5wa #LINE #クリエイターズスタンプ
— Tanaka Hokusya (@hokusya) 2014, 9月 4
僕はLINEスタンパーの皆さんの困惑と改善要望は、しごく真っ当なものだと思います。
せっかくスタンプを楽しんでもらえるように、手間暇やコストをかけて各国語版を制作しても、むしろ商圏が狭くなるというのは、少し矛盾を感じてしまいます。(^_^;)
LINEの意図は?
おそらくですが、LINE側の意図としては、「クリエイターズマーケットに同じような絵柄のスタンプがたくさん並んでいると、ユーザーが困惑したり購入間違いが起こり、UI的に良くない」と考えているのではないでしょうか。(僕の推測です。念のため。)
2014年5月からと始まったばかりのマーケットですし、きっと大忙しなのは理解できます。しかしLINEのグローバル展開を考えるなら柔軟な多言語対応は必須だと思うのですよね。
世界は日本のように一国一言語とは限らないです。
一時は「個人でもコンテンツのグローバル展開ができるのか!」と驚き、こんな記事も書いたんですが……。
「LINEスタンプの販売可能国が世界230カ国に拡大」の報と、各国語版スタンプの翻訳について悩む夜
せめてスタンプ登録エリアを、もっと細かく指定できるようになったら嬉しいです。
ちなみに、ポルトガル語版などを登録した数日前に、ブラジルだけでなくポルトガルでも売れるようにしたいな、と思いLINE公式の問題報告フォームから質問をしたところ、回答は以下のようなものでした。
恐れ入りますが、販売国の選択を行えるのは、「選択したエリアのみ」に表示される13ヶ国のみとなっております。
現在、その他の国を選択することはできません
という事なので、例えばスペイン語版を作ってもスペインでしか売ることができず、比較的LINEが普及しているメキシコやコロンビアでは販売できないという事になります。
「230カ国」と「13カ国」では大分イメージが違いますね……。
まぁ、ちゃんとスタンパーたちの熱い声は届いているはずなので、のんびりとLINEのアップデートを待ちたいと思います。
現状でも、13カ国で各国語版のスタンプを販売できるというだけでも、僕は素晴らしいマーケットだと思っていますので……。
慌てて対応
という事で、即座に対応して再申請しました。
急遽英語版の販売国を、現在指定できる「オーストラリア」「カナダ」「英国」「アメリカ」に絞ってリクエストし直しました。
(インドやフィリピン、シンガポールなどは排除していいの?と思いつつ……)
現状のLINEはこのような対応だということですので、規約に同意した登録クリエイターとしては従うしかありません。(いずれ改善されることを祈っています(^_^;)
まとめ。LINEスタンプの各国語版の登録は、現状は販売エリアを絞るしかない
まとめると、
- 各国語版スタンプを作る場合、「販売可能な全てのエリア」に指定すると、国内版と重複するためリジェクトされる
- 現状では、販売エリアを指定できる地域(13カ国)に絞って申請するしかない
という事になるかと思います。
例えばウチですとロシア語版とかすでに作っているのですが、現状では申請できません。(>_<)
もう一つの方法は、最初から多言語対応せず、文字なしスタンプを販売可能な全てのエリアで販売することです。
(ウチのスタンプは文字部分を重要視しているので、この方法はあまり採りたくないのですが、この方法で世界でたくさん売っている人もいるようです。)
さて、今後どうなる事か……。何か動きがあればまたレポートいたしますね。
また、LINEさんの審査ガイドラインと、登録画面での販売国エリア指定の枠拡大のアップデートを希望しています。(^_^;)
LINEスタンプ「中二カノジョ」、国内限定、僅か20日で10000DLを突破しました!応援ありがとうございます!(≧▽≦)
Facebookで東京LINEスタンプクリエイター交流会という無料グループを作りました。9月中に東京で交流会を開催しようと思っています。スタンプ制作者の皆様のご参加をお待ちしております。(^o^)